新技術コンセプトBioMatrix Technologyを搭載、3T MRI装置「MAGNETOM Vida」の販売を開始

東京|2017-11-27

シーメンスヘルスケア株式会社(東京都品川区、代表取締役社⻑兼CEO: 森秀顕、以下シーメンス)は、本⽇より新型オープンボア3T(テスラ) MRI 装置「MAGNETOM Vida(マグネトムヴィーダ)」の国内販売を開始しました。MAGNETOM Vida は、新しい技術コンセプトであるBioMatrix Technology(バイオマトリックステクノロジー)を搭載した新しい3T MRI 装置です。

これまでのMRI 検査では、⾼齢者の検査における呼吸コントロールの難しさや静⽌困難な被検者に対するモーションアーチファクト抑制、体型により影響が出やすい脂肪抑制の制御といった課題があり、理想とする画像を提供するには限界がありました。シーメンスはこれらの課題を解決すべく、新しい技術コンセプトBioMatrix Technology を開発し、被検者の特性によるばらつきを抑えた再現性の⾼いハイクオリティな画像の提供を可能にしました。

近年、先進諸国では、少⼦⾼齢化の進⾏や医療の⾼度化などにより医療費が⾼騰し、国の財政を圧迫していることが問題となっています。このような背景から、遺伝⼦情報や診療情報等のデータを活⽤して個々の患者をグループ化し、最適な予防、正確な診断および治療成果向上を⽬的とする「プレシジョン・メディシン」が注⽬されています。シーメンスは⾰新的な技術を搭載したMAGNETOM Vida により、治療成果向上のための正確な診断を⽀援し、プレシジョン・メディシンの発展に貢献していきます。


  • BioMatrix Technology によりハイクオリティな画像を提供
    BioMatrix Technology はMAGNETOM Vida で初めて搭載された全く新しい技術コンセプトです。年齢、体型、症状など被検者の特性によらず、再現性の⾼いハイクオリティな画像を安定的に提供します。
  1. BioMatrix Sensors(バイオマトリックスセンサー)
    これまで必要だった呼吸ベルトや呼吸センサーのセッティング、ナビゲーターエコーの設定などの作業は必要ありません。被検者は寝台に寝るだけで、装置が必要な呼吸情報を瞬時に認識し、ガントリ付属のタッチパネルに表⽰します。
  2. BioMatrix Coilshim(バイオマトリックスコイルシム)
    コイルに内蔵されたハードウエアユニットにより、複雑な形状のため安定した脂肪抑制が難しい頭頸部検査においても、より良い脂肪抑制効果を安定して実現し、再現性の⾼いハイクオリティな画像を提供します。
  3. BioMatrix Select&Go(バイオマトリックスセレクト&ゴー)
    MRI 装置のガントリに搭載されているタッチパネルで検査に必要な情報を簡単に確認・選択することができるため、従来よりも被検者のそばで⾏う操作が増え、安⼼感のある検査につながります。また、そのまま検査に移⾏できるため、臨床および研究利⽤のいずれにおいてもワークフローの更なる⾼速化を実現できます。
  • 新設計のマグネットとグラジエントシステムを搭載
    シーメンスは、マグネット、グラジエントシステム(傾斜磁場システム)、RF システムといったMRI 装置のメインユニットの開発から設計、製造までを⾃社で⾏える世界的にも数少ないプロバイダーであり、常にハードウエア・ソフトウエアの両⾯から製品開発を⾏ってきました。
    MAGNETOM Vida は、既存のハードウエアを流⽤することなく新設計のマグネットとグラジエントシステムを搭載した、全く新しい3T オープンボアシステム MRI 装置です。
  • ⾼度な画像解析で複雑な検査や研究に対応
    操作コンソールのDual Monitor 化および最新ソフトウエアバージョンsyngo XA10 を標準装備。syngo XA10 に搭載されたGO Technology は検査準備からスキャン、後処理といった⼀連の作業をトータルにサポートするため、オペレーターの作業負担が軽減され、⾼度な画像解析や検査に必要な操作に注⼒することができます。

超電導磁⽯式全⾝⽤MR 装置MAGNETOM ヴィーダ
認証番号:229AABZX00082000
本製品に関する情報は、製品紹介ページをご覧ください。

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シーメンスヘルスケア株式会社 MSC 本部コミュニケーション部 本田
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