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ICU におけるワークフロー改善

名古屋大学附属病院様

名古屋大学医学部附属病院様

|2018-09-24

ベンチトップからのワークフローの改善とは?

名古屋大学医学部附属病院では、新棟への移転に伴い、2018年にICUベッド 数が、16床から30床に増床されました。血液ガスの測定は、以前はICU内に 設置されたベンチトップ型の機器で行っていましたが、増床時に、ベンチトップ 型に加え、各ベッドサイドにハンドヘルド型血液ガス分析装置エポックを設置し ました。この運用方法やメリットついて、麻酔科の鈴木章悟先生にお話をうかが いました。

施設概要

  • 主な指定:特定機能病院、地域がん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院、肝疾患診療連携拠点病院、他
  • 病床数:1,080床(2018年4月1日現在)
  • 診療科:34科(2018年4月1日現在)
  • 延外来患者数:569,720人(平成29年度)
  • 職員数:2,300人(平成29年度)
名古屋大学医学部附属病院

患者入室時は、医師が採血を行い測定しています。また、1日6回、4時間後毎に定時測定を行いますが、この測定および追加測定については看護師がライ ンから採血し測定を行っています。
(写真:名古屋大学附属病院麻酔科 鈴木 章悟 先生)

名古屋大学病院麻酔科:鈴木先生

エポック設置前の運用では、担当看護師が定時測定用の採血を行い、他の看護師に担当患者のフォローをお願いした上で、ベンチトップ型の血液ガス分 析装置の場所まで測定しに移動していました。ICUのレイアウトを見ていただくとわかる様に、30ベッドが縦に2列に並んでおり、相当距離が離れています。(下図左)
 エポック設置後の運用では、ベッドサイドに置かれたエポックに、採血前に測定カードを差し込んでおき、測定可能となるタイミングを見計らって採血・測定をしています。これにより、検体測定のために担当患者を他の看護師に託す必要がなくなりました。(下図右)

名古屋大学病院ICU

図左:ICU レイアウト 図右:ワークフロー

名古屋大学病院ICU

ベッドサイドに設置されたエポック

エポック設置前は、検査結果の取り違えが生じるリスクがありました。現在の運用では、ベッドサイドで測定し、その場でエポックの画面上で測定結果を確認できるため、そのリスクがなくなりました。また、看護師からは、「以前は周りの看護師の状況を確認した上で測定を行う必要があったが、今は自分のタイミングで測定ができる様になった」、「以前は検体を持ってベンチトップ型の血液ガス分析装置の場所まで行ったものの、測定順番待ちということがあったが、現在は移動がなくなり、測定の順番待ちがなくなった」など、さまざまな負担が改善されています。

エポック設置当初は測定カード挿入後、3分間の較正を長く感じていましたが、測定カードを入れて検査可能となるまでの間に採血を行うなど、工夫しながらうまく運用することにより、待ち時間がかなり解消されました。エポック導入前では移動時間がかかっていましたので、検査に携わる時間は総合的には短くなっていると感じます。

ガス項目、電解質、乳酸など、必要な項目が揃っているため、問題なく測定できています。特にクレアチニンは、ICUにおける患者状態を把握する上で、大変役立っています。たとえば、AKI(急性腎障害)が悪化しているのか、改善傾向なのかは尿量だけでは判断できないことも多いので、トレンドを見れるということは、医療者として安心感があります。

患者IDをエポックに内蔵されているバーコードリーダで読み込んでいます。これにより、検体取り違えリスクは軽減していると思います。また、検査結果については、エポックの画面上で確認すると共に、データコンバータを通して、患者管理システムにデータを転送し、他の情報と一緒に管理しています。

一番のメリットは、患者サイドを離れずに検査が行えることで、スタッフのワークフローが大きく改善した点です。エポックは、測定可能となってから7分以内に検体注入する必要がありますが、それがもう少し長くなるとより使いやすいですね。

名古屋大学医学部附属病院副院長西脇先生

名古屋大学附属病院様の事例

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