フォトンカウンティング CT – 心臓血管イメージングにおける付加価値Photon-counting CT – added value in cardiovascular imaging

2023-01-27


チューリッヒ大学病院は、放射線科にフォトンカウンティングCT 「NAEOTOM Alpha」 を導入して以来、印象的な結果を生み出していると、放射線科のProf. Hatem Alkhadiは述べています。1

NAEOTOM Alphaの利点の1つとして、Prof. Hatem Alkhadiは超高解像度モードをあげています。 「心臓、冠動脈、プラーク、ステントの描出において驚くべき素晴らしい高画質が得られています。加えて、スペクトルイメージングが利用可能であり、臨床的には心筋性状評価に役立てています。」 1

大きな利点は、画像ノイズの低減とコントラスト対雑音比(CNR)が改善されることによって、被ばく低減や造影剤低減が実施できることです。Prof. Hatem Alkhadiの検討によると、「同じ造影剤プロトコル、同じ撮影線量ではCNRが70%改善しています。2 この特性は特に腎臓の問題を抱える高齢の患者にとって有用である、とともにCNRの増加は体格の大きい患者や肥満患者で顕著である」とProf. Hatem Alkhadiは述べます。2 

もう1つの大きな利点は、冠動脈石灰化を除去するPURE LumenであるとProf. Hatem Alkhadiは言います。3 「PURE Lumenを使用することで、石灰化を伴う冠動脈の血管内腔を高解像度で観察できています。60人の患者を対象とした研究はまだ進行中ですが、初期結果によると、スペクトルイメージングによって石灰化を除去するPURE Lumenがまもなく動脈硬化を診断する際の新しい標準プロトコルになる可能性があることを示している」、とProf. Hatem Alkhadiは述べます。1

「高度石灰化患者だけでなく、冠動脈ステント患者も大きな恩恵を受ける立場にあります。 もちろん、多くの症例を重ねて有効性を検証する必要がありますが、 冠動脈ステントのフォローアップイメージングにおけるパラダイムシフトとなることを期待しています。」1 

Florian Bayer, journalist in Vienna 

1
2
3