網赤血球の大きさとヘモグロビン濃度の測定により、網赤血球数だけでなく、ヘモグロビン合成状態に関しても判断が可能です。CHrにより、慢性血液透析患者の鉄状態を早期に検出できます。
測定原理
- 等容積で球状化した赤血球を核酸染色し、約5万個の赤血球をレーザー光により大きさ、ヘモグロビン濃度、吸光度を測定、解析します
- Y軸にヘモグロビン含量、X軸に吸光度をプロットし、吸光度が高いほど右側に出現し、網状構造は顆粒の量の程度から、Low、Midium、Highの3種類に分類されます
Retic スキャッターサイトグラム
このスキャッターサイトグラムは、低角度、高角度、2角度の検出器から得られます。X軸の高角度散乱光は大きさを、Y軸の低角度の散乱光はヘモグロビン濃度を反映します。核酸染色により、赤の赤血球と青の網赤血球に分別されます。
Retic スキャッターABSサイトグラム
ReticスキャッターABSサイトグラムでは、X軸に吸光度(成熟度)を、Y軸にはヘモグロビン含量をプロットします。
総合血液学検査装置ADVIA 2120 の網赤血球測定
- 全自動で網赤血球・比率測定
- CHrにより、慢性血液透析患者の鉄状態を早期に検出
- EPO治療のコスト削減