BNP/NT-proBNPB型(脳性)ナトリウム利尿ペプチド

B型(脳性)ナトリウム利尿ペプチド(BNP)ならびにB型(脳性)ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)は心不全の診断、重症度把握、予後評価の指標として、日本をはじめ世界中のガイドラインで推奨されています。

 

血中BNPやNT-proBNP値を用いた心不全診療の留意点について

BNP やNT-proBNP 値を心不全診療に適切に反映させることを目的として、日本心不全学会を中心に作成されたBNP・NT-proBNP に関する学会ステートメントには以下の3点について簡潔に解説されています。

  • BNP とNT-proBNP について
  • それぞれの閾(しきい)値について
  • BNPやNT-proBNPを用いた心不全管理について

BNP・NT-proBNP に関する学会ステートメントをご希望の方は下記よりお問合せください。

回復期リハビリテーション病棟におけるBNP検査の有用性

日本人の死因の第1位はがん、第2位は心臓病、第4位は脳卒中ですが、75歳以上の後期高齢者で比べると、心臓病と脳卒中を合わせた循環器疾患はがんの死亡者数を上回り、死亡原因の第1位になります。80歳代では心不全の罹患率が急増し、団塊の世代が80代を迎える2030年には心不全患者で溢れかえる「心不全パンデミック」が到来すると懸念されています。

回復期リハビリテーション病院入院患者の心臓合併症スクリーニング検査にBNPを導入したところ、治療対象となる心不全の可能性がある患者(BNP≧100pg/mL)が全体の36%存在し、潜在性心不全が高率に潜んでいることが明らかになりました。潜在性心不全を早期に発見して適切に対処することは、「心不全パンデミック」や「心不全の急性増悪」を防ぐためにも非常に重要であり、採血するだけで定量的かつ客観的に心機能を把握できるBNP検査は潜在性心不全の早期発見に極めて有用です。

「Siemens Scientific Information」Vol.31では、「回復期リハビリテーション病棟におけるBNP検査の有用性」をエビデンスに基づいて詳しく紹介しています。「Siemens Scientific Information」Vol.31をご希望の方は下記よりお問合せください。

2025年医療制度改革におけるBNP検査の重要性

MMJ 抜き刷り(2018.4)
「2025年医療制度改革におけるBNP検査の重要性」について、心不全ならびにBNP臨床研究第一人者4名の先生方が白熱した討議を展開した座談会の要点が記事にまとまっています。心不全治療薬LCZ696(一般名=サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物、海外製品名「エントレスト®」)が日本で臨床活用できるようになった場合のBNP/NT-proBNP 検査の展望についても言及しています。

MMJ抜刷「2025年医療制度改革におけるBNP検査の重要性」をご希望の方は下記よりお問い合わせください。

患者様向けBNP/NT-proBNP検査啓発パンフレット

BNP検査啓発パンフレット

 

高血圧、糖尿病、動脈硬化性疾患などは、心不全の危険因子です。

潜在性心不全を早期に発見して適切に対処することは、「心不全の急性増悪」 を防ぐためにも非常に重要であり、採血するだけで定量的かつ客観的に心機能を把握できるBNPならびにNT-proBNP検査は潜在性心不全の早期発見に極めて有用です。患者様のBNPならびにNT-proBNP検査に対する理解を深め、重要性への認識を高めるためのパンフレットです。

検査啓発パンフレットをご希望の方は下記よりお問い合わせください。