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信頼され、地域医療をリードする精度の高い乳がん診療のために

福井大学医学部附属病院様事例

「検診でトモシンセシスって本当に必要?読影の負担が増えるのでは?」と思っていませんか?
トモシンセシスを導入いただいたご施設のワークフローや、導入後の診断の変化について、ユーザー様の生の声をお届けします。

福井大学医学部附属病院様

|2019-11-25
男山病院:松方絢美先生

前田 先生:乳腺・内分泌外科は主に乳腺疾患を扱っており、特に近年増加傾向にある乳がんの診断・治療を行っています。乳がんの手術件数は年間約70件ですが、増加傾向です。乳腺・内分泌外科には現在5 名の医師が在籍し、日々精度の高い乳腺疾患の診断・治療に勤しんでいます。

木戸屋 技師長:放射線部には31名の診療放射線技師が勤務しています。昨年4月に私が診療放射線技師長を拝命後、働き方改革の取り組みとして、①業務の見える化 ②情報の共有 ③計画的かつ組織的な協力体制の構築の3 つの目標を掲げて業務を行っています。

前田 先生:特にトモシンセシスの画質です。50°の広いX線管振り角から形成されるトモシンセシスの画像は、石灰化・構築の乱れなどがしっかりと描出され診断価値が高いため、診療放射線技師と相談しMAMMOMAT Revelation の導入を決めました。今までもSiemens Healthineers 製MAMMOMAT Inspirationを使用しており、新しい装置MAMMOMAT Revelationも同じように2Dマンモグラフィ(以下2D)の画質や生検の操作性が良いことも選定のポイントでした。

木戸屋 技師長:やはり第一に画質が良いことが選定理由でしたが、ユーザーの意見を参考に開発された、被ばくが少ない点と、素材・形状にこだわった痛みの少ない圧迫板も決め手となりました。導入前はトモシンセシスの撮影時間が懸念事項でしたが、運用を開始すると、息止めの必要もなく痛みも軽減できる工夫が施された装置なので、問題なく検査を行っています。

村井 技師:当院は精密検査を行うため、検診にて要精査となった患者さんが多くいらっしゃいます。そのような患者さんにできるだけ2D、トモシンセシス画像で病変がわかる検査を提供したく、MAMMOMAT Revelationを選定しました。また製品導入前に、以前使用していたMAMMOMAT Inspirationとほぼ変わらない操作性で使用できると聞いていたのも、選定理由の1 つでした。
(写真:診療放射線部の木戸屋 栄次 技師長と村井恵巳 技師)

福井大学病院放射線技師長:木戸屋技師長と村井技師

前田 先生:まずは2Dを読影し、同一方向の2Dとトモシンセシス画像を並べてビューアに表示、2D上の陰影などを確認しながら、トモシンセシス画像を読み進めています。2D上FADのように見えたものが、トモシンセシス画像では乳腺であったと診断できる例が多いのです。検査オーダーは、当院には乳がん検診にて要精査、他院から異常を指摘されていらっしゃる紹介患者さんが多いため、外来受診時に乳房のどこにどのような異常を指摘されたのか、既に情報があります。そのため検査オーダーは、2D撮影後に乳腺外科医が読影、その後トモシンセシスを追加オーダーという流れではなく、初めからトモシンセシスもオーダーします。患者さんは外来診療・検査の待ち時間も少なくなります。MAMMOMAT Revelationの画質については、2Dは乳腺内外のコントラストが良好です。トモシンセシスも、精度の高い診療ができる、安定した画質が担保されていると思います。

村井 技師:乳腺内コントラストが特に良い画像だと思います。MAMMOMAT Inspiration使用時も画質には満足していましたが、MAMMOMAT Revelationと過去画像比較をすると、乳腺内の分解能の差がわかる症例もあります。トモシンセシスは、たった1 枚のスライス画像を見るだけで病変がわかる症例が多く、Siemens Healthineersのトモシンセシス画像は深度分解能が高いと再認識しました。
(写真:村井 恵巳 技師)

福井大学病院診療放射線部:村井技師

福井大学医学部附属病院

  • 所在地:福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23‐3
  • 病床数:600床
  • 主なご導入装置:
    MAMMOMAT Revelation, Artis Q BC, Artis Q BA Twin, Artis zee BC PURE, Cios Select, SIREMOBLE Compact L, SOMATOM Force, SOMATOM Definition AS OPEN, SOMATOM Perspective, Biograph mCT, ACUSON P500, syngo.via, teamplay, 他
  • お話をおうかがいした先生
    乳腺・内分泌外科:前田浩幸 先生
    放射線部:木戸屋栄次 技師長、村井恵巳 技師

福井大学医学部附属病院

前田 先生:情報量が多いトモシンセシスを用いたトモバイオプシーで、より正確で迅速な吸引式乳腺組織生検を実施したいと考えています。先日、他院より微小石灰化がある生検対象の患者さんがいらっしゃいました。しかしトモシンセシスを撮影したところ、乳腺ではなく血管の石灰化であることがわかり、検査をキャンセルしました。改めてSiemens Healthineers のトモシンセシスの精度を認識しました。造影デュアルエネルギーマンモグラフィについては、ガイドラインの整備後、検討していきたいと思います。

村井 技師:トモバイオプシーと採取した検体をすぐに撮影・確認できるInSpect に期待をしています。患者さんだけでなく、検査を実施する先生にも時間短縮という大きなメリットがあると思います。また乳腺密度測定ソフトウェアInsight BDについては、前田先生と協議し、マンモグラフィ画像ビューア* に表示をできるようにしました。世論も考慮し、乳腺密度測定結果の有効活用を考えていきます。

村井 技師:MAMMOMAT Revelationの12×24cmのSoft Comp圧迫板を多用し、2Dならびにトモシンセシスを撮影しています。長く経過観察をされている患者さんも多く、前の装置での検査を覚えている方は、新しい装置ではMLO撮影時の腋窩の痛みが減ったという声がありました。またMAMMOMAT Inspiration に付属していた、患者さんが握るためのハンドルがMAMMOMAT Revelation にはなく、MLO撮影に懸念がありました。しかし実際撮影すると、装置には患者さんの手が置けるスペースがあり、ハンドルを握るよりも大胸筋の緊張が解けるため痛みが軽減されるだけでなく、より良好なポジショニングの画像を撮影できることがわかりました。また、MAMMOMAT Revelationの動作音はとても静かです。CC撮影からMLO撮影へ移行するための撮影台の動作音、トモシンセシス撮影時のX線管の動作音が気になりません。やはり患者さんは検査中の機械の動作音、機械音に敏感なため、このような静音設計もリラックスして、ストレスなく検査を受けられるポイントだと考えています。

前田 先生:MAMMOMAT Revelationを導入後すぐに、職員向け講演会にて新しい乳房撮影装置の紹介をしました。職員からはトモシンセシスについての反響が大きく、職員検診を募ったところ、2か月間で約100名の職員が検診を受けました。受診した職員らも、痛みが少ないとのコメントがありました。人づてに新装置の良い性能が伝わっていくのではないでしょうか。

木戸屋 技師長:職員向け講演会のほか、地元メディアの取材を受け、新たに導入したMAMMOMAT Revelationをどのように乳腺疾患の診断、治療に役立てるかと訴求する機会がありました。また当院の広報誌「Frontier」でも新装置を紹介しました。この広報誌は県内の関連病院などに配布され、多くの地域住民にPRできています。

福井大学病院放射線技師長木戸屋先生

前田 先生:患者さんを気遣った製品づくりを続けてください。マンモグラフィの分野ですと、トモシンセシス画像とその収集画像から形成される合成2D(Insight 2D)のみで診断ができるよう、合成2Dと通常の2Dを同等の診断能の画質にし、患者さんの被ばくをより減らすなどです。今後の技術開発に期待します。

木戸屋 技師長:常に心が躍るような最新情報の提供を期待しています。また革新的な技術の開発はとても重要なことですが、その技術をあまり過信してはいけないと思います。従来からの基礎的な部分を確かにしたうえで製品の開発、維持、サービス・サポートをお願いいたします。

2019年11月25日、12月4日取材


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