広角トモシンセシスの短時間撮影を実現したMAMMOMAT B.brilliantを診療・検診双方に活かす
日本大学病院では2024 年5月にトモシンセシス撮影が可能なマンモグラフィ装置MAMMOMAT B.brilliant が導入され、稼働開始しています。病変描出能に優れるトモシンセシス撮影は、精密検査だけでなく、フォローアップや検診でも運用されている施設が増えています。同マンモグラフィ導入の目的、機能の評価、稼働に伴う診療状況の変化、被検者の声などについてお話をうかがいました。
2D マンモグラフィ検診で局所的非対称性陰影(FAD)と判定され、当院乳腺外科受診となった被検者に、改めてMAMMOMAT B.brilliant でトモシンセシス撮影を行ったところ、スピキュラを有する腫瘤が描出されるという経験をしました。このときは、読影者も乳腺外科医も放射線技師も、MAMMOMAT B.brilliant のトモシンセシス撮影の威力を目の当たりにしました。MAMMOMAT B.brilliant の導入により、今までカテゴリー3であった診断が確信をもってカテゴリーを上げられました。
被検者にも好評で、装置が新しくなったことについての感想を聞くと、「前よりも痛みが少ない」「装置のフォルムに温かみを感じる」といった答えが返ってきます。
* 平均的な乳房の場合
2024年6月10日取材
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