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高い確信性がもたらす高度で迅速な診断佐賀大学医学部附属病院様事例

画質、操作性、痛み軽減、運用とオールマイティなマンモグラフィ装置とMAMMOMAT Revelation を高く評価していただいております。導入における有用性、運用面について、先生方にお話をうかがいました。

佐賀大学医学部附属病院様

|2023-09-15
男山病院:松方絢美先生

北村技師長:佐賀大学医学部附属病院は「患者・医療人に選ばれる病院を目指して」という病院理念に則り、最新鋭の診断、治療を行っています。放射線科医は16名、診療放射線技師は32名体制で日々の診断、撮影、検査業務を行っています。コロナ禍で感染リスクやリソースの問題もございますが、日ごろの感染対策を徹底しながら、精度の高い診療、検査を遂行しています。(写真:放射線部 北村茂利 技師長)

佐賀大学医学部附属病院:北村技師長

山口先生:これまでもSiemens Healthineers製のアナログ乳房撮影装置MAMMOMAT3000を使用していました。その装置のサービスが終了するということと、MAMMOMAT3000と比較し、MAMMOMAT Revelationは被ばくが抑えられたこと、痛み軽減の工夫がなされていることが決め手になりました。もちろん画質が圧倒的に良いことも選定の理由となりました。(写真:放射線科講師 山口先生)

佐賀大学医学部附属病院:山口先生

山口先生:前機種が古かったということもありますが、画質が圧倒的に良い、ということです。読影時に画像をビューワにてデジタルズームしても病変がはっきり見えることで非常に助かっています。拡大スポット撮影件数が減りました。トモシンセシスの導入についても、期待以上でした。当院はこれまでトモシンセシスの使用経験がなかったためにその有用性が分からなかったのですが、実際に使用してみるとX線管の50度の振り角には価値があり、病変が良く見えるということは読影への自信にもつながります。2D画像ではここに良悪性にかかわらず病変があるという感じでしか見えていなかったものが、トモシンセシスではしっかりした腫瘤として描出されたり、スピキュラの存在で悪性の確信度がUPしたり、そのような点でもかなり役立っています。

崎田技師:患者さんが最も心配される痛みについて、トモシンセシスを追加すると、どうしても2D撮影よりは長い時間圧迫し続けなければならないため、「少し痛いのが続きますよ。」と事前に説明しています。しかし、患者さんから「前より痛くなかった、大丈夫だった、楽だった」という声を多々聞くようになりました。圧迫圧を弱くしている訳ではありませんが、圧迫板の素材や圧迫していくスピードなどにより、痛みがかなり軽減されているのだなという印象を受けました。(写真:放射線部 崎田絵里 技師)

和田技師:高画質な画像が得られると実感しています。画像確認のモニタに画像が即時に出てくるため、素早い検査ができます。

佐賀大学病院放射線部:崎田技師

山口先生:トモシンセシスで正常乳腺であったという症例もよくあります。2D画像だけでなくトモシンセシスまで含めしっかり見ることで「正常乳腺である」ということが確認でき、カテゴリ1になるケースです。当院は精密医療機関のため、乳腺外科医がマンモグラフィとトモシンセシス画像に加え超音波検査も行っています。乳腺外科医もトモシンセシスを用いるようになり、自信を持ちながら診断されているという印象です。
トモシンセシスとMRIは参考画像として相互に必ず読影します。通常は2D画像とトモシンセシスを先に撮影し、その結果異常があってMRI検査という流れです。しかしのちにMRIを読影する際に、2D画像とトモシンセシスを改めて見直しています。病変を各モダリティ画像でシンクロ、一致をさせながら読影しています。

山口先生:トモシンセシスを含んだ検査1件の読影時間が2D画像のみと比較し、延びているのは確かですが、逆に2Dでの偽病変を否定でき、病変の診断における確信度が上がります。診断能という点では、それなりに時間をかけた分だけしっかりと、その価値はあります。また、読影時には検査リスト上の患者名をクリックするだけで画像がすぐ出てくるため、その点も早く読影でき、放射線診断医のストレスが軽減できています。

北村技師長:山口先生のお話にもあるように、画像がすぐに読影できるのは、トモシンセシスの画像容量を抑える再構成技術があるからだと考えています。そのため、データ容量に対するPACSなどの負荷は特にありませんし、特に運用を変えることや、モダリティの検査時間、検査枠についても影響はありません。

和田技師:1度の圧迫で2Dとトモシンセシスを取れるのがメリットだと思います。MAMMOMAT Revelationは1回の圧迫で済むという点で負担を減らせていることは大きいです。操作についても、経験の少ない診療放射線技師でも分かりやすく簡便です。
また、ポジショニングについては、最初は難しいかなと思いましたが、圧迫板にセンターラインがあること、圧迫板の胸壁端が高いエッジであるため、ポジショニングしやすいです。患者さんによって、体型や姿勢が異なりますが、上記のポジショニングしやすいポイントの便利さを実感しています。
管理の面では、装置の起動が早い点、3カ月に1度のキャリブレーションも5分以内で終わる点が非常に楽な装置だなと感じています。操作画面は英語ですが、CTやMI、MRIなどの装置でも既に慣れているソフトウェアsyngoベースのため、特に抵抗はありませんでした。画面のアイコンも大きく、イラストも分かりやすいため、直感的に操作ができます。(写真:放射線部 和田菜摘美 技師)

崎田技師:画像取得までの時間が大幅に減りました。以前は画像を確認するまでに患者さんを撮影室に一人にしなければならない時間がありましたが、MAMMOMAT Revelationは待ち時間が全くなく、撮影室内で全て完結できるため、患者さんの近くにいることができ、安心です。こういった点も低被ばくや痛み軽減となる最適圧迫機構(Op Comp)のみならず、患者さんに優しい装置であると思います。

佐賀大学病院放射線部:和田技師

和田技師:従来のステレオバイオプシーでは難しい細かい石灰化病変の検査を、より精度を上げて簡単にできるということが、非常に有難いです。

崎田技師:以前はフィルム運用ということもあり、時間がかかっていましたが、MAMMOMAT Revelationは撮影装置のワークステーションのモニタで簡単に画像を拡大できることに加え、微小石灰化が物凄くクリアに描出されます。標本撮影InSpectについても、別の撮影室に標本を運び、撮影する必要がありません。また、乳房を圧迫中にその乳房支持台上で標本撮影を行うことができ、必要であればすぐに追加であらたな標本を採取できるため、ターゲット病変の取りこぼしがなく、安全な検査ができています。

山口先生:常に最新情報を発信して欲しいです。収集しきれない海外の情報や世界中の放射線科医の読影方法等についてです。ユーザーをワクワクさせる装置の開発など、今後も楽しみにしています。

北村技師長:装置の良さや操作方法についての情報をこの先も発信して欲しいですし、それを患者さんに還元したいため、フォローを引き続きお願いしたいと思います。

崎田技師:トモシンセシス検査、そこから形成される合成2D(Insight2D)、合成3D(Insight3D)が普及し、患者さんの撮影時の負担が減らせる診療体制が整えばいいと思っています。

和田技師:MAMMOMAT Revelationのように患者さんと術者、操作者に優しい装置を今後も期待しています。

2022年12月2日取材

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(ダウンロードファイルには泌尿器専用装置Uroskop Omnia Max 導入レポートもお読みいただけます)


高精細画像が医師の迅速な意思決定をサポート、女性たちの未来を創る

マンモグラフィ2Dとトモシンセシス比較

HD Tomosynthesis *

± 25°(振り角50°)と広いX 線管の振り角で画像を収集し、スライス画像を再構成します。X 線管の広角撮影により、深さ方向の分解能に優れ、組織に隠れて見えなかった関心領域を明瞭に描出します。(写真左:2D画像 右:トモシンセシス画像)

バイオプシー検査

HD Tomo Biopsy with InSpect

高精細なトモシンセシス画像を用い、より正確にターゲッティングを行い、バイオプシー検査を行えます。またInSpect 機能で、検査のワークフローに標本撮影を組み込み、迅速で精度の高いバイオプシー検査を行うことができます。

男山病院乳腺外科、放射線部の先生方

佐賀大学医学部附属病院

  • 所在地:佐賀県佐賀市鍋島5-1-1
  • 病床数:604床
  • お話をおうかがいした先生
    放射線科 講師:山口 健 先生
    放射線部:北村 茂利 技師長、崎田 絵里 技師、和田 菜摘美 技師