宮城県黒川郡にある公立黒川病院は地域で唯一の総合病院です。これまで以上に地域医療に貢献するために、幅広い検査に対応できること、救急対応するために技師全員が対応できる操作性、被検者の満足度そしてコスト削減を目指してMRI装置を導入されました。
“重要なことはバランス。コストをある程度抑えて、誰が撮像しても価値のある検査が一通りこなせることが重要でした。”
Q. MANGETOM Sempraの導入でMRI検査にはどのような変化がありましたか。
島津 技師
MRI検査が「長くて苦痛だ」とおっしゃる方はほとんどいなくなりました。例えば頭部の検査では、静止を維持することが難しくMRIの寝台に寝ていられる時間は10分くらいという患者さんもおられます。今までは十分な画質が得られず他の検査を検討することが多くありましたが、Sempraを導入してからは拡散強調画像、T2強調画像、そしてMRAまで撮像することができます。
Q. 検査ワークフローや操作性の面ではいかがでしょうか?
石森 室長
操作を行う技師側の負担が減ることで、結果的に患者さんの負担軽減にもつながっていると思います。一方で、検査のオーダーを出す診療科の先生方にどういった貢献ができているか考えてみたいと思います。Sempra導入までは、検査の質のばらつきを抑えることが診療科からの最も大きな要望でした。
【インタビュー内容】
- 導入の経緯について
- 導入後のMRI検査について
- 検査ワークフローや操作性について など
【お話をおうかがいした先生】
公益社団法人 地域医療振興協会 公立黒川病院
放射線室
石森 靖朗 室長
島津 利加子 技師
<2018年7月30日取材>