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循環器診療のさらなる拡充を目指し、小スペース対応可能な高機能装置で心臓カテーテル室を増設

宮崎大学医学部附属病院様導入事例

宮崎大学医学部附属病院では、年々増加する心臓カテーテル検査・治療に対応するべく、心臓カテーテル室の増設を検討していました。しかし、適切なスペースがなく、一般撮影室の改修で増設を実現しましたが、そこで力を発揮したのが省スペース設置と高機能を両立している床置式シングルプレーンシステム「ARTIS one Edition X」でした。今回は、運用体制や装置の使用感、シングルプレーンの有用性などを、循環器内科助教の森林 耕平 先生と放射線部の小味 昌憲 技師長、平原 由美 主任技師にうかがいました。

宮崎大学医学部附属病院様

|2023-05-11

森林 先生 大学病院の性質上、最後の砦として受診される患者さんが多く、それに対しての診療が中心となるため、なかなか急性期疾患に手が回らないのが実状でした。しかし、令和3年に海北先生が教授に就任されて以降、急性期疾患にも力を入れていく方針となり、ベッド数や医師数も拡充しました。現在では、救急要請の患者さんは絶対に断らないという体制でやっています。また、足の潰瘍などで受診される患者さんも多いので、他科としっかり連携・協議しながら、適応を見極めてEVTによる血行再建も行っています。 

小味 技師長  近年、循環器診療の中でカテーテル検査・治療というのは非常に大きなウエイトを占めています。当院でも、積極的に進めていこうという方向性を打ち出していますので、それに対応すべく、我々診療放射線技師もチームとしてしっかり機能し、サポートしていけるようにと心がけています。

平原 主任技師  患者さんの過去の画像や、他のモダリティの必要になりそうな画像を事前に準備し、必要に応じてすぐに切り替えられるようにしています。また、途中で画像のサイズ計測を行うこともあるので、常に、次に何を見るかということを意識しながらサポートしています。

小味 技師長  年々、重要性を増す心臓カテーテル検査・治療に対応するために、カテーテル室の増設が病院全体で検討されていたのですが、なかなか適切なスペースがありませんでした。カテーテル室ですから、スタッフの業務配置や先生方の動線を考えると、やはり中央診療部門内が望ましいと検討した結果、放射線部の中に増設すべきだという意見になりました。そこで、マンモグラフィ撮影装置と骨密度測定装置が設置されていた一般撮影室を改修してカテーテル室を作ることになったのですが、懸念されたのは部屋の狭さです。心臓カテーテル治療の場合、Cアームをかなり深い角度でセッティングするのが多いことに加え、患者さんが寝た状態でカテ台を動かす必要があるため、この限られたスペースの中でそれが可能かどうか。加えて、PCI はもちろん、不整脈に対するアブレーションやEVT など、循環器カテーテル治療全般への対応ができるかどうかを選定基準としました。

平原 主任技師  当院では近年、心臓カテーテル検査・治療件数が非常に増加しており、血管撮影装置の増設は喫緊の課題でした。そこで、他の装置が入っていた部屋を改修することになったのですが、心臓カテーテル室としては少し狭くなります。そのため、バイプレーンの導入は難しく、シングルプレーンの導入となり、その中でもひときわコンパクトなARTIS one Edition X が最適だと判断されました。

森林 先生  以前は、心臓カテーテル室1室と、他科との共用の血管撮影室1室で運用していたのですが、今回、心臓カテーテル室が2室になったことで、増加している急性期疾患へもより迅速で適切な診断・治療が可能になると思います。

平原 主任技師  シングルプレーンですが、診断カテーテル検査だけでなく、EVTや、ペースメーカーなどデバイスの埋め込みにも使用できていて、幅広く運用できていると思います。循環器症例の多い火曜日と木曜日には、従来からあるメインの心臓カテーテル室だけでなく、今回増設された部屋もフル稼働しています。バイプレーン必須の小児循環器症例がメインの部屋で行われている場合は、成人の虚血性心疾患症例をシングルプレーンの部屋で行っています。

※本ページ下部の心臓カテーテル室レイアウト図をご参照ください

森林 先生  循環器領域での汎用性が高く、冠動脈や下肢の治療を同じ装置で、どちらも高いクオリティで使用できています。特に、下肢撮影機能CLEAR Legは、その有用性の高さを実感しています。あの狭い部屋で足先まで簡単に追えるのも、とても魅力的ですね。また、以前のSiemens Healthineersさんの装置と比較して、操作がシンプルになっていて使いやすいです。

小味 技師長   狭い部屋でも十分に取り回しができ、我々が目的としている診療に貢献してくれています。また、低被ばくを実現しながら、高画質も担保できています。

平原 主任技師  以前のEVT検査・治療時は、DAとDSA両方の撮影を行っていましたが、ARTIS one Edition XのCLEAR Legを使うと、1回の撮影で両方の情報が得られるので、先生方にも好評です。

森林 先生  被ばく低減という意味でとても有用だと思います。また、CTOなど複雑病変への治療には深い角度付けが必要なので、私は微調整がしやすいシングルプレーンで行うことも多いです。取り回しのしやすさなど、シングルプレーンならではの良さがたくさんあると思っています。

森林 先生  循環器領域では、透視や撮影をする領域が変化することが多いので、ロードマップ機能を活用できません。動きに追従してくれるようなロードマップの開発を期待します。

小味 技師長  AIを活用して、さまざまなモダリティが複合的に連携できるようなシステムが構築されると良いですね。

お話をおうかがいした先生

宮崎大学医学部附属病院循環器内科教授:森林先生

循環器内科 助教
森林 耕平 先生

宮崎大学医学部附属病院放射線部:小味先生

放射線部 技師長
小味 昌憲 先生 

宮崎大学医学部附属病院放射線部:平原先生

放射線部 主任技師
平原 由美 先生 


施設概要

病床数:632床
主なご導入装置:ARTIS one Edition X, Artis zee BA Twin, SOMATOM Definition AS+, MAGNETOM Verio(x2), Biograph Horizon, Symbia T16(x2), e.cam, Cios Select FD, Cios Select, SIREMOBIL Compact L(x2), ACUSON Freestyle(x2), ACUSON X700, ACUSON P500, ACUSON P300

宮崎大学医学部附属病院
宮崎大学医学部附属病院心臓カテーテル室スタッフの皆様

宮崎大学医学部附属病院
心臓カテーテル室スタッフの皆様

宮崎大学医学部附属病院心臓カテーテル室レイアウト

心臓カテーテル室レイアウト図