画像のポイント:通常のT2*強調冠状断像では縦断裂が認められるが、3D DESS画像からMPRで横断像を作成すると、放射状断裂と縦断裂の複合した弁状断裂であることが明瞭。
従来は「DESS」シーケンスで十分なS/Nを得るには撮像時間がかかり、ルーチン検査に不適なシーケンスでしたが、「fit」バージョンアップより、短時間(3分39秒)で撮像可能となり、ルーチン検査に組み込みました。通常シーケンスの冠状断・矢状断に加えて、矢状断の「3D・DESS」を撮像しMPRで横断面を再構成し、3断面で読影しています。Inline MPR機能にて検査中に任意のMPR断面を設定でき、検査終了後に自動的に再構成画像が得られるので、画像作成の負荷がありません。
「膝関節3D・DESS」の特長
● プロトン強調、T1W等標準的なシーケンスと同等に軟骨の描出に優れる。
● 薄いスライス(1㎜)が得られ、ACLの描出に優れる。
- 症例:内側半月板弁状断裂
- 使用オプション:なし