脳卒中患者のQOL向上のためには、何が必要なのか
日本人の主な死亡要因の1つである脳卒中は、患者数110万人以上で年間約11万人(2017年-厚生労働省統計)が死亡しています *。
また、寝たきり(要介護5)になる最大の原因で、全体の約3割を占めており、医療・介護費用の増加も社会的な問題になっています。脳卒中の治療は時間が勝負です。急性期治療である薬物療法、脳血管内治療などを施すための時間は非常に限られています。限られた時間の中で正確な診断を行い、適切な治療を受けられる患者はどのくらいいるのでしょうか。
人生100歳時代の今日において、後遺症もなく予後をより健康に生きるために、何ができるのか。Siemens Healthineersは 新たな可能性を提供していきたいと考えています。
血栓回収治療の有効性に関するエビデンスがそろい、ガイドラインに掲載されたことで治療件数が増加してきました。ただし、患者の予後を良くするためには、再開通までの時間を短縮することが大切です。
rt-PA静注療法の効果がみられない場合は、早めに血栓回収療法を適応する必要性があります。特に血栓回収療法の実施施設でない場合は、実施施設への迅速な搬送が必要です。転送患者の場合、CTやMRIなどの必要な画像診断はすでに終えているため、血管撮影装置によるコーンビームCTを撮影し、すぐに治療に移る方法が提唱されています。
脳血管内治療にフォーカスした血管撮影装置
ARTIS icono D-Spinは、数々の革新によって蓄積された先端技術を結集し、新たなイノベーションを搭載して次の扉を開きます。
現代社会において脅威である脳卒中の治療に迅速に対応するため、高度な脳血管内治療の必要性が増しています。ARTIS icono D-Spinに搭載された、治療のための診断能を高める新機能は、画質向上と時間短縮の両方を実現しました。