1日本の脳卒中医療をリードしてきた秋田県立脳血管研究センターは、2019年「秋田県立循環器・脳脊髄センター」と改称。同時に最先端の脳卒中及び循環器領域の急性期医療に対応すべく、脳心血管病診療棟を3月にオープン。救急医療部門、手術部門等を充実させるとともに放射線部門でも機器及び設備を強化。
中でも最新型Dual Source CT『SOMATOM Drive』の導入により、CT室が超急性期医療での「最前線」に据えられています。
石川病院長ら、キーパーソンの方々に、同センターの現況ならびに最新型DSCT導入の経緯とその有用性を伺いました。
当センターではCT室が脳卒中治療の“最前線”と言えるかもしれません。現在はCT室でtPAを開始し、次いでMRI検査を実施して、カテーテル治療につなげていくという診療の流れを確立しています。
新しいCT導入の要件として考えたのは、急性期脳卒中や虚血性心疾患の的確な診断に応えられる装置、すなわち脳と心臓の両方を高精度に診断できる装置であることです。具体的に言えば、Dual Energy CT 検査の可否がポイントでした。
『SOMATOM Drive』は、画像解析がほぼ1分以内で完了するのですぐに読影に反映させることができ、急性期の臨床現場に実に大きく貢献する装置であると実感しているところです。どの領域でも有益な診療情報を得られるため、ほぼ全例でDual Energy CT検査を実施しています。
出典:月刊 新医療 2019年10月号 Cover Story