西岡内科在宅クリニック 第2回
簡便に高精細な画像が撮れるCT装置の導入で
プライマリ・ケアの質が向上
西岡内科在宅クリニックの西岡伸明先生は、開業以来目指してきたプライマリ・ケアの担い手としての役割をより一層果たすべく、コロナ禍の最中にあった2021年、CT装置を導入し、COVID-19をはじめ多様な疾患の患者さんの初期診療に活用してきました。操作が簡便で低線量にもかかわらず高画質という導入機種の特徴を生かし、診療の質と効率を高めてきたという西岡先生の具体的な取り組みについて、お話を伺いました。
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CT検査の院内実施により
新型コロナ肺炎など
多様な疾患の早期診断・治療を実現
以降、院内でのCT検査実施によって迅速・的確に診断し、早期治療介入に結び付けられたケースを多く経験しています。特に導入当初はコロナ禍の最中であり、発熱外来を開設していた当院には近隣の都市圏からの方も含め、COVID-19を疑い受診先を探し求めた患者さんが多数来院していました。症状の重い方に対しすぐにCT検査を行い、肺炎の重症度評価によって抗ウイルス剤の治療開始や入院治療の必要があるかどうかを判断するうえで、導入した装置が大いに貢献しました。ほかにも、胸痛を訴えるものの単純X線検査では判断できず、CT検査で縦隔気腫と診断できたケースや、発熱外来に来た方の頭痛が単なる風邪の一症状とは思えず、CT検査を行ってみたところ脳出血が発見されたケースなどがありました。
現在、1日あたりのCT検査件数は4、5件程度です。検査後にCT画像は自分で読影してそのまま結果説明まで行っており、読影レポートが必要な場合には外部業者にオンラインで作成を依頼しています。