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加藤 幹裕 氏
みずほ銀行ビジネスソリューション部医療・特定法人チーム
医療経営士(1 級認定登録番号11310023010004)

銀行が医療機関から求められているのは、病院建替えや医療機器購入といった設備投資、クリニック開業のための融資相談にとどまりません。多種多様な経営課題に対して解決の糸口となる手段を提示してもらえる「よろず相談所」のような役割が求められています。みずほ銀行ビジネスソリューション部医療・特定法人チームの加藤幹裕氏に、様々なニーズに応えてソリューションを提示するために、どのようなコンサルティング体制を敷いているのかについてお話を伺いしました。

 弊行が医療機関側から受けるご相談案件には、病院の建替え、新規開業、M&Aといった拠点拡大、および医療機器の購入などを目的とした融資のほかにも多種多様なものがあります。具体的には、医療機器を購入するのか、リースで調達するのかの相談もあれば、光熱費などのコスト上昇やスタッフ不足、診療報酬改定にどう対処すればいいのかという相談もあります。最近は、第三者承継や親族内承継、デジタルトランスフォーメーション(DX)導入施策などについてもよくお話を伺いますし、2024年1月の能登半島地震発生直後では事業継続計画(BCP)に関する相談事案が増加していました。
 一方で、相談内容は経営形態や病床数などにより、一定の傾向が見られます。例えば、無床クリニックですと、医療法人の出資持分の承継に関する相談、MS法人の活用方法、法人と個人間で賃借する土地・建物の購入に関する事案が多くなりますし、有床クリニックですと日帰り手術などをしていて収益性が高い傾向にあるため、拠点拡大の話が多くなります。ただ、無床クリニックであっても、在宅医療中心であったりすると、拡大に関する相談もよく聞かれます。他方で、中小病院の場合は、冒頭に話したコスト上昇や医療スタッフ不足などを含め、これまで例に出した全てが課題という印象があり、生き残りをかけて病院経営者の皆様がそれぞれ思案されていることを日々感じています。

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 こうした多様な相談に対して、私たちが提供するソリューションは金銭面での支援にとどまりません。親族内承継を例にすると、子どもが跡を継いでくれない悩みの相談が多いのですが、根幹にある事情や思いは「施設の将来を考えると、子どもに継がせたくない」、「当初は跡継ぎを拒否していた子どもが急に継ぎたいと言い出した」、「子どもが経営者としては継ぎたくないが、医師として働きたいと言っている」など様々です。
 そうしたなか、お客様が欲するものは情報であることが多々あります。特に「他の病院やクリニックはどうしている?」「他の病院・クリニックの事例を教えて!」といった、同じような立場で同じような悩みを抱えている他の経営者がどのように対応されているかについて聞きたい方が多いように感じます。昨今は、医療機関を含め、地域に根差した事業を行っている経営者の多くは、承継などの共通の課題や悩みを抱えています。しかし、なかなか外には出されませんので、ご自身に似た事例が全国どこかにあったとしても、参考情報として入手することは非常に困難です。一方、私たち銀行には日々、様々な業界の経営者と接するなかで必然的にこうした事例や情報が多く集まります。それを活かして、今相対しているお客様にあったソリューションを引き出すこと、そのための仕組みや体制を持つことが、今の銀行に求められていることだと思います。

 では、実際にどのような体制や仕組みがあるかについて申しますと、まずはこうした多様な困りごとを収集するために弊行の営業担当者がいます。相談を受けるきっかけとしては、営業担当者がお客様を訪問したときの雑談などがはじまりとなるケースが大半で、例えば、訪問先の医療機関で子どもの話をしたことをきっかけに事業承継問題の話を聞き、相談対応に発展するといった形です。
 このようにしてお客様から話を受けた営業担当者は、通常の融資で解決できることであれば自部署で対応しますし、それ以外の知見やサポートが必要と考えた場合には、行内の関連部門や弊行のグループ会社、または提携会社が対応にあたります。例えば、承継や在宅医療への進出に関することであれば、私が所属するビジネスソリューション部に声がかかりますし、クリニックの開業や機器購入に関することであれば「みずほクリニックアシスト」という専用の貸出商品を持つ商品所管部に相談します。また、そうした医療機器の調達を購入で行うのか、あるいはリースで行うのかを迷っているようなお客様の場合は、弊行のグループ会社であるリース株式会社を紹介し、購入であれば金利がかかっても減価償却で経費を計上できることや、リースであればリース料金がかかっても管理事務をリース会社にまかせられることなど、購入とリースそれぞれのメリット、デメリットを説明してもらうことがあります。さらに、不動産に関わることであれば、みずほ信託銀行やみずほ不動産販売株式会社をご紹介します。

 弊行内の部門やグループ・提携会社に十分なソリューションがない場合は、お客様同士を引き合わせることもあります。ビジネスマッチングサービスと呼ぶ仕組みで、院内のデジタル化や人手不足への対応を進めなければならないときなどによく用いられています。例えば人手不足に関しては、医師は院長自らが人脈で確保される一方、看護師などのコメディカルや事務、在宅医療に必要な運転手などは人材派遣会社や求人広告に依頼するもののうまくいかないというお話をよく伺います。紹介料が高い、紹介数が少ない、外国人材を入れたいなどの詳細を伺ったうえで、相性が良さそうな人材派遣会社を取引先から探して紹介します。

 銀行にも、弊行のような全国・海外展開をする都市銀行から、地域密着型の地方銀行、信用金庫(以下、信金)など、いろいろとあります。都市銀行に比すると、より身近な存在である地方銀行などの方が営業担当者の医療機関訪問頻度は高くなり、より声をかけやすい、相談しやすいという状況が生まれます。逆に私たちは全国展開している強みを生かし、あらゆる事例に触れ、その事例を情報提供することができます。実際にお客様をみていますと、顔をよく知っている信金には例えば事業承継の悩みを聞いてもらい、DXの取り組み方に関しては相談事案が豊富なメガバンクに聞いてみるといった形で、その時々のニーズや関係性に応じていろいろと使い分けていらっしゃるように思います。いずれにしても、課題を感じた時点で気軽に相談してくださいというのが、私たちに限らず、おそらく多くの銀行からの一番のメッセージだろうと思います。特に、弊行では多様なニーズに応えるため、厚生労働省をはじめとする官庁や各地方自治体、みずほのグループ会社や提携会社とのネットワーク、日本病院会等の関連団体、全国から集まる情報と幅広い取引先を活用した「すそ野の広いネットワーク」を作ってきておりますので、気軽に弊行担当者へお声がけいただければと思います。

(2024年4月9日作成)

#医療マーケティング #おかねの話

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