今さら聞けない医療情報Mrマツオ

Mr. マツオの今さらきけない医療情報 今さら聞けないけど知っておきたい、そんな医療情報をご紹介

この頃、巷でよく聞く医療に関するキーワード。
けど…それってナニ?というトピックスを、

医療を身近に感じる前期高齢者のMr. マツオがまとめてみました。

医師の働き方改革

一般企業の時間外労働の上限は、年間720時間に対して、医師の年間時間外勤務時間が1,860 時間を超えると推定されています。医師がいる病院の割合は27%で、大学病院では実に88%を占めるといわれています。 

Mr.マツオ
  • 医療の現場は、医師の自己犠牲的な長時間労働により支えられており、危機的な状況にある
  • 日本のよい医療を将来にわたって持続させるためには、現状をかえていかなくてはならない
  • ワークライフバランスへの関心が高まり、柔軟な働き方を実現しなければ多様な人材の確保が困難

入院料機能分化シリーズ

国が目指そうとしている医療の方向性を入院料から読み解いていきます。全5回の入院料機能分化シリーズになります。入院医療の機能分化を推進するために、毎回の診療報酬改定で入院料の改定が行われていますので、それをまるめて「入院料の機能分化」と表現しました。

Mr.マツオ

【Mr.マツオのポイント」

  1. 急性期病床から回復期病床への転換は、2025年に必要とされた数字に及びそうもない状況である
  2. 急性期病床の入院料の内訳を病床数でみると7対1看護配置の急性期一般入院料1が大多数を占める
  3. この急性期一般入院料の病床を転換する受け皿として地域包括医療病棟入院料が新設された

【Mr.マツオのポイント」

  1. 急性期病棟の入院料のランク分けを決定づけているのが重症度、医療・看護必要度による基準である
  2. 2024年度診療報酬改定において、その基準の内容が急性期病院にとって大変厳しいものに変更された
  3. 新しい基準を満たすことが難しい高齢の救急患者や内科系疾患患者の受け皿が地域包括医療病棟である

【Mr.マツオのポイント」

  1. 地域包括医療病棟の施設基準は高齢者急性期を主な対象患者とし早期の在宅復帰を目指すための内容となっている
  2. 地域包括医療病棟入院料の点数は高齢者救急に多い疾患のDPC点数よりも高めに設定されている
  3. 点数は高いが、在宅復帰率などのハードルも高いため地域包括医療病棟の届出施設数は少なく留まっている

  • 入院料機能分化 vol.4:地域包括ケア病棟&回復期リハビリテーション病棟から読み解く
  • 入院料機能分化 vol.5:目指すべき地域での機能分化と連携の形